ごはん相談室
健診でALPが高いと言われた。フードを変える前に確認したいこと
ALPは肝臓や骨などに関わる指標で、シニア犬では変動しやすい数値のひとつです。自己判断で食事内容を変更せず、確認しておきたい点を整理します。
一緒に見ていけば、迷わず進めるよ。
健康診断でALPが基準値より高いと言われた。何のフードに変えればいいのか迷うご相談があります。ALPは複数の原因で変動するため、数値だけで判断せず確認しておきたい点があります。
ALPは複数の臓器に由来する数値です
ALP(アルカリフォスファターゼ)は肝臓、骨、副腎など複数の組織に由来する酵素で、犬種や年齢、成長期、ホルモンの影響でも変動しやすいとされています。シニア犬では副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)などが背景にあることもあります。
自己判断で食事内容を変更せず主治医に相談してください
ALPが高いというだけで、肝臓ケア用のフードやサプリメントに自己判断で切り替えるのはおすすめできません。原因の特定には追加の検査が必要になることも多く、主治医と相談しながら方針を決めます。
気になる症状もあわせて伝える
飲水量や食欲の変化、お腹まわりのハリ、脱毛、皮膚の変化などがあれば、健診結果と一緒に伝えると原因の絞り込みに役立ちます。
参考にしている情報源
このページの内容は、犬の肝臓関連の数値について一般的な考え方を整理する際に、以下のような国際的に参照されている枠組みを参考にしています。個別の診断・治療方針の根拠として使うものではなく、実際の数値の見方や基準値は主治医・検査結果に基づいて確認してください。
- WSAVA Liver Standardization Group「WSAVA Standards for Clinical and Histological Diagnosis of Canine and Feline Liver Diseases」(2006年、犬・猫の肝疾患の診断基準・分類に関する国際的な取り組み。同著者らによる2021年更新版も公表されていますが、内容の枠組みは2006年版がベースです)※この文書は主に生検・組織診断の標準化を目的としたもので、血液検査のALP値そのものの解釈基準を個別に定めたものではありません。
- ALPは肝臓由来だけでなく、骨由来アイソザイム(成長期の骨代謝や骨腫瘍などで上昇することがある)や、犬に特有のステロイド誘導性アイソザイム(副腎皮質ステロイドの影響で上昇し、加齢に伴って総ALPに占める割合が変化すると報告されている)など、複数の起源を持つことが知られています。シニア犬のALP上昇を肝臓の異常と決めつけず、アイソザイム分画や追加検査の要否を主治医と相談することが勧められます。
- 血液検査項目の基準範囲は動物病院・検査機関によって異なるため、実際の数値の評価は主治医に確認してください。
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急に食べない・ぐったりしている・症状が続く・体重が大きく変わっているなど気になる場合は、フード変更より先に主治医へ相談してください。