ごはん相談室
療法食を食べない時、勝手に一般食へ戻していい?
療法食は治療の一部です。食べない時に相談で伝えることを整理します。
うちの子の様子を思い浮かべながら読んでみてね。
腎臓・尿石・消化器などの療法食を食べない。ここで自己判断で一般食へ戻すと、管理が崩れることがあります。
困っている理由を分ける
食べない、便がゆるい、価格が高い、他の子のごはんを食べる、など理由で相談内容が変わります。
代替案は主治医と決める
同じ病気でも状態・検査値・尿pH・薬で選択肢が変わります。
記録して相談する
食べた量、残した量、便、嘔吐、体重をメモして持っていくと相談が早くなります。
療法食と一般食は何が違うのか
療法食は病気や検査値に合わせて栄養素の配合を大きく調整したフードです。たとえば腎臓用であれば蛋白質やリンの量を抑え、消化器用であれば脂質を抑えるというように、特定の項目を狙って設計されています。パッケージの見た目や原材料表示が似ていても、栄養バランスの設計思想が一般食とは異なります。
似た系統のフードへの自己判断の置き換えは注意が必要
「同じような原材料だから」「同じメーカーの一般食だから」という理由で自己判断のフードに切り替えると、調整されていたはずの蛋白質やリン、脂質のバランスが崩れてしまうことがあります。切り替えを検討する場合も、急に全量を置き換えるのではなく、主治医と相談しながら少量から様子を見て進めることが必要です。
参考にしている情報源
療法食が一般食と区別して扱われる根拠は、AAFCOやFEDIAFの栄養基準そのものよりも、米国・欧州それぞれの行政による規制の枠組みに具体的に示されています。ここではその一次資料を確認して整理しています。個別の切り替え可否は主治医と相談してください。
- 米国FDA(食品医薬品局)Center for Veterinary Medicine「CPG Sec. 690.150: Labeling and Marketing of Dog and Cat Food Diets Intended to Diagnose, Cure, Mitigate, Treat, or Prevent Diseases」(2016年/病気の診断・治療などを目的として表示される犬猫用フードについて、動物用医薬品としての承認を求めず行政指導にとどめる条件(獣医師を通じた流通であることなど)を示した文書です)
- 欧州委員会「Commission Regulation (EU) 2020/354 establishing a list of intended uses of feed intended for particular nutritional purposes」(2020年3月4日、Directive 2008/38/ECを廃止して制定/腎不全用・尿石用・消化器用などの用途ごとに、通常食とは異なる栄養設計が認められる条件をEU域内で定めた規則です)
- AAFCO(米国飼料検査官協会)は上記のような療法食専用の公的な区分・基準は設けておらず、通常のペットフードと同じ栄養基準の枠組みの中で扱われています
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急に食べない・ぐったりしている・症状が続く・体重が大きく変わっているなど気になる場合は、フード変更より先に主治医へ相談してください。