ごはん相談室
シニア犬の中性脂肪が高い。おやつを見直す前に確認したいこと
健診で中性脂肪(TG)が高いと言われた時、おやつの量だけでなく内容も見直しの対象になります。自己判断で療法食に切り替える前に整理します。
ゆっくりでいいから、一緒に見ていこうね。
健康診断で中性脂肪(TG)が基準値より高いと言われた。「おやつを減らせばいいのか」「フードを変えた方がいいのか」と迷うご相談があります。数値だけで判断せず、確認しておきたい点があります。
中性脂肪はおやつの内容にも影響されます
高脂質なジャーキーやチーズ系のおやつ、人の食べ物のおすそ分けは、中性脂肪の数値に影響することがあります。まずは1日に与えているおやつの種類と量を書き出してみることから始めます。
低脂肪フードに変えれば安心、とは限らない
中性脂肪が高い背景には、肥満、糖尿病、甲状腺機能低下症、膵炎など、食事以外の原因が隠れていることもあります。フードやおやつを変えるだけで改善するとは限りません。
自己判断で療法食に切り替えない
インターネットの情報だけで低脂質の療法食に切り替えるのはおすすめできません。療法食は特定の栄養バランスで設計されており、自己判断で開始・中止すると管理が崩れることがあります。フードの変更は、自己判断で行わず、再検査の結果と合わせて主治医に相談してください。
小さいおやつでも積み重なるとどうなるか
たとえば1個5kcal程度の小さいおやつでも、家族2人がそれぞれ朝晩1回ずつ与えると、1日20kcal前後になります。体重5kgの犬の1日の必要カロリーがおよそ200kcal前後だとすると、これだけで1割前後に相当する計算です。1個あたりは小さくても、与える人数と回数をかけ合わせて考えます。
「フードを変える」「量を減らす」「回数を減らす」の向き不向き
低脂肪フードへの変更は主食全体の設計を変える方法で、効果は出やすい反面、切り替え自体に時間がかかります。今のフードのまま量を減らす方法は始めやすいですが、減らしすぎると他の栄養素も同時に不足しやすくなります。おやつの回数だけを見直す方法は主食の栄養バランスを崩さずに始められるため、まず着手しやすい対応です。
参考にしている情報源
このページの中性脂肪(TG)とおやつに関する記述は、以下の情報源を参考にしながら一般的な考え方として整理しています。数値の解釈や治療方針を判断するものではなく、実際の評価は検査結果と主治医の診察に基づいて行ってください。
- Xenoulis & Steiner「Canine hyperlipidaemia」(2015年、Journal of Small Animal Practice誌56巻10号)※犬の高脂血症・高トリグリセリド血症の原因や診断の考え方を整理した獣医内科学領域のレビュー論文です。特定の療法食やおやつの可否を定めた公式ガイドラインではありません。
- 獣医学領域で広く使われている基準値の考え方(検査項目の基準範囲は動物病院・検査機関によって異なります)
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急に食べない・ぐったりしている・症状が続く・体重が大きく変わっているなど気になる場合は、フード変更より先に主治医へ相談してください。